介護職として働いているスタッフにもストレスを感じている方が多いものです。やりがいがあって充実した仕事ではありますが、相手との関りの中で精神的なストレスを感じたり、介護疲れで身体的にも疲労を蓄積してしまうことがあるものです。家庭内での親族の介護でも心身ともにストレスを感じてしまう方も多いですが、介護現場でスタッフとして働いていても、施設などを利用している方々の対応によって、スタッフが疲れてしまうのです。

介護の現場は様々で老人ホームや障碍者施設、日中ディサービスなど、介護と言っても対象の幅も要介護の程度も違います。毎日の入浴サポートなどを続けていると、知らず知らずのうちに身体に疲労がたまり、腰痛が発症してしまう方々も多いのです。介護職にとって腰痛は職業病のようなものです。さらに、精神的なストレスも多いでしょう。高齢者からの何気ない言葉で傷ついてしまう新人スタッフも多く、小言を言われ続けるうちに介護職を離れてしまう方々も多くいます。車椅子を利用している身体障害者の方の介護の場においても、過度な要求が繰り返されて、その方への対応に疲れ、精神的に参ってしまう方も多いでしょう。介護職として経験年数を重ねてくると、相手への対応も柔軟になるものですが、新卒のスタッフなどの中には初めての職場で身体的、精神的にストレスを感じて、長く仕事を続けてゆくことが苦痛になり、早期に退職を考えてしまう方々がいることも事実なのです。新卒や未経験の方は、実際に働き出してギャップを感じないように介護職のストレスについて先に知っておくと良いかもしれません。